皆さん、こんにちは。私は、イスラエルのテルアビブに住んでいるベレッドと申します。
私は、7年間日本に住み20年以上日本企業に、イスラエルのAI AR、サイバーセキュリティ、IoT、産業、不動産、半導体、IT、医療などにおける新しい革新的な技術・企業・組織などを紹介しています。
2021年3月のイスラエルの状況についてお伝えします。
1. イスラエルと日本の違い
イスラエルについてあまりご存知でない方もいらっしゃると思います。最近は、世界一のスピードでコロナワクチンを接種している国として紹介されますね。7割以上がワクチンを接種し、イスラエルは今、経済の完全復活に向けて大忙しの日々です。
イスラエルの文化は非常に革新的で意欲的で起業家精神にあふれています。リスクを承知のうえで行動にうつす、リスクテイカーであるといえます。
対して、日本人はリスクテイカーではなく、長い時間をかけて意思決定を行い、イスラエルでは日本企業は保守的とみなされています。
そして、日本人はとても親切です。
私が最初に日本に到着したとき、言語のスキルは何もなく、通りにいる人々に、目的地への道順について尋ねると、驚いたことに、日本人男性は私を駅に連れて行き、電車が到着するまで私と一緒に待っていた後、彼は仕事に出かけました。彼は私が正しい電車に乗ったところまで確認してくれたのです。このような出来事はたくさんありますが、日本人は本当に親切です。
2. イスラエルの産業
イスラエルは日本の四国くらいの大きさで、人口は約923万人の小さな国で、主な産業は、軍事産業と金融産業です。
<軍事産業>
イスラエルは常に隣国のアラブからの攻撃先です。だからこそ、私たちは革新的な方法を考え続けなければいけないのです。そして、この小さな国を守るための解決策として存在する研究開発センターでは、世界のサイバーテクノロジーの多くを生み出しています。
<金融産業>
銀行・金融は、イスラエルの昔からの産業であり、世界市場を混乱させることができるほどのフィンテック企業(Fin tech company)を持ちます。世界中の保険会社がイスラエルの大胆で新しいアイデアをもつインシュアテック(Insur Tech)を求めているように、銀行・金融市場においても、近いうちにイスラエルのフィンテック企業はそのような存在になるでしょう。
※Fin tech company ・・・金融サービスとIT技術を融合させた様々な革新的な金融サービス
※Insur Tech・・・保険と情報技術(IT)を融合したイノベーション
3. 日本製品のイメージ
イスラエル人は日本の製品、メーカー、企業の大ファンです。なぜなら、Made in Japanはとても高品質だからです。イスラエルは世界中から、製品を輸入していますが、ヨーロッパ、中国、アメリカの製品もに人気です。
4. 日本製造業へメッセージ
日本企業は、迅速に行動しなければなりません。そして、未来について革新的に考えなければなりません。
近年、企業は、市場を良い意味で混乱させる方法と、他とは異なり独自性にあふれる方法・考え方は何か?と考えています。
日本企業の皆さんは、箱から出てましょう。ムダな時間を費やさないでください。
世界は急速に動いています。遅れをとらないでください。
イノベーションレースに参加して、競争し、生き残りましょう。
このコラムを書いたコンサルタント
Vered Farber
Kaizen Training and Event Management社(UAE)社長兼共同創設者
日本とイスラエルのビジネスシーンでクライアントと共に道を歩み、異文化コラボレーションに専念すること20年。各事業段階を鋭く分析、レポート、計画、実行できるスキルを活かして、日本企業にイスラエルのシステムで成功する秘訣を経営陣に伝授するかたわら、最適なイスラエルのパートナーやイノベーションを見つけ出し、企業の製品とサービスをイスラエル市場の特徴や動向に適応させて、事業成長の加速を図るため事業開発チームを導いてきました。
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