ご質問に対する回答(原価管理の視える化)

セミナー中に頂いた質問に対する回答

2021年6月17日、実施されたTPS道場WEBセミナー「原価管理の視える化」にて頂いたご質問について、こちらに回答をご紹介します。今後とも引き続きよろしくお願い致します。

Q

見える化と視える化の違い

A

見える化とは、分かりにくいものを目で見ることができるようにすること、
見る側の意向にかかわらず、目に飛び込んでくる状態にすること。

視える化とは、現場のつかんだ事実や数値をさらに突っ込んで解析しながら、より本質や真因を注意深く見ようとする状態の「みえる化」です。

管理監督者の意志や思い(目的や目標など)がメンバーに通じている状態にあり、それぞれの立場で問題意識や当事者意識をもって行動し、改善につながっていくことです。

Q

時間当たりの出来高管理とありましたが、生産管理板の管理単位は1時間毎がベストでしょうか?

A

 まず最初に生産管理板の「目的」は、日当たりの必要数に対する時間毎の実績の把握ですが、それを行うために、生産管理板に計画数と実績を記入し、生産の遅れ進みを把握していきます。
そうした中で、単位時間で見て、計画と実績に差がある時に管理者が次のアクションをとります。

  1)ラインの異常・問題点を明確にし、改善ニーズを顕在化し
  2)阻害要因の再発防止対策をする

ここで、「ナゼ1時間事がベストなのか?」ですが、生産管理板を記入するのは作業者になります。
1日の稼働時間は、普通8hですが、これを2h、3h、4h毎、又は、10分、15分、30分毎にしても良いかと思いますが、記入単位が荒いと、肝心の生産ラインの正常異常の管理が疎かになってしまい対応も遅れます。
細かいと、生産管理板に記入する作業者も大変ですし、管理者も頻繁に管理板を確認しなければならなくなり、見るのが仕事になります。

話は変わりますが、「人時生産性」と言う仕事の効率化を測るモノサシが有りますが、その観点から見てみますと、 「人時生産性」も、作業者1人が1h働いた時に、どれだけの付加価値を稼いだかを計る指標ですが、ここでも 1h事の仕事の効率性を計っております。
この様な事から、単位時間1h事がベストと思われます。

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