サウジアラビア ジッタ(メッカ州)より、2022年7月のサウジアラビアの製造業の状況についてお伝えします。
今回、レポート頂いたのは、弊社のパートナー会社であるElevate Arabia社のCEO モハメド・チョードリーさんです。
チョードリーさんは、サウジアラビアの製造業を中心とした企業にカイゼンを導入しています。
1. サウジアラビアの製造業
サウジアラビアは石油とガスという二本柱に支えられていますが、石油への依存を減らし、経済を多様化し、保健、教育、インフラ、レクリエーション、観光などの公共サービス部門を発展させなければいけません。
サウジアラビアが向かっていくべき未来の大切な戦略は、「ビジョン2030」に記されています。
製造部門では、再生可能エネルギーおよび産業機器部門における国内化(国内生産および雇用の促進)の推進を目標にしています。
政府による、国内の製造業を発達させるため莫大な財政的および行政的支援により、サウジアラビアの製造業の成長率は、平均 25.1%です。サウジアラビアの世界で最も製造業が伸びている国の1つといえます。
政府の政策は、必要なインフラの整備、ジュベイルやヤンブーなどの新しい工業都市の建設、SIDF(サウジアラビア産業開発基金)の設立、そして平山社との改善活動も含まれます。
2. 私たちが改善を導入した理由
このような情勢のなか、サウジアラビアの国民はより良い専門職を得ることを検討しており、国民のための多様な幅広い研修が存在します。
製造業にとっては、生産性がサウジアラビアの弱点であることが分かっており、平山社との提携で、現在、10,750の工場にカイゼンを導入しています。
実は、サウジアラビアの製造業の多くは、改善によってもたらす利益やメリットをまだ知らない状態です。しかし、改善する準備はできています。だからこそ、大きな成長率を期待することができるのです。
日本企業の高品質な製品、優れた技術、プロフェッショナリズムは、高く評価されており、私たちはそれを目指して訓練し、サウジアラビア国内の生産性を高めます。
これから私たちは日本の文化や言葉を学びます。日本の皆さんも、是非、アラブの文化と言語を学びませんか?
このコラムを書いたコンサルタント
モハメド・チョードリー
Elevate Arabia社のCEO
Elevate Arabia社は、中東、特にサウジアラビア王国にカイゼンのコンサルティングを導入・提供しています。
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海外の生産拠点サポート選ばれる3つの理由 REASON
REASON 1
40ヶ国、
1,500社以上の改善実績
自社だけでは解決できない現場の問題は必ずあります。製造業が勝ち残るための改善・改革は、国や業界を問わず、改善の実践体験を通じて、人材を育成し、生産体制基盤を強化することが必要です。
REASON 2
現場が一目置き、
喜ぶコンサルティング
従来のコンサルティングでは、経営層とコンサルタントが中心になってすすめるため、現場とコンサルタントの間に距離がありました。弊社コンサルタントは、評論家的な「あら探し」ではなく「改善の種」を具体的に見出す指導により、現場の人間との隔たりのない指導をすることができます。
REASON 3
指導終了後も
継続的改善がされる
「人づくり」を強化しながら、設計から調達・製造・物流、そして生産管理と「全体の流れ」を重視し、貴社の現場の実態に合った指導を実施。現場が納得できるコンサルティング指導を行うことで、指導終了後も改善文化が継続されます。