みなさん、こんにちは。私はギナートです。ブラジルで製造業のコンサルティングを行っています。
2020 年3 月に予定していた日本での現場改善研修は、パンデミックの発生により中止せざるおえませんでした。
31か月待ち、2022年10月にようやく実施することできました。
14人のブラジルからの参加者は、研修期間中に、期待以上の内容に常に細心の注意をはらい、ミッションは賞賛とともにその目的を達成したと言えます。
1.日本での現場改善研修
日本での現場改善研修は、平山コンサルティングの重要なサポートを受けて、10 年間実施されてきました。
日本企業が提供する日本のものづくりは、「ものづくりの匠」の象徴、おもてなしは日本企業ならではの優れた「サービスのお手本」として認知されています。
興味深いことに、この認識は「 Made – In-Japan 」製品だけに当てはまるわけではなく、トヨタ、ホンダ、日産などの南米で生産された日本ブランドの製品でさえ、同じような評価を受けています。
**参加者**
「日本のものづくり」を学ぶための9日間の研修スケジュールは、さまざまなプロファイルの参加者全員の関心を満たすことを目指しています。研修では、工場・サービス会社を訪問し、平山コンサルティングの現場改善プログラムに参加しました。
帰国後すぐに、日本での技術レポートに基づいてディスカッションセミナーを開催し、参加者の企業に適用できるテーマと側面を探り、参加者同士による活発な意見交換が行われています。
2.南米製造業の今、、
パンデミックのピークから2 年以上が経過した今、製造業界全体で見られるのは、資産 (機械、設備)の向上と人材(労働生産性)の強化です。
**資産の向上**
生産性の向上を加速するテクノロジー (リーンインダストリー4.0) の実行に向けて、非常に強力な動きがあり、私たちの会社においても、そのことについて南米企業から高い期待を得ています。
**人材の強化**
資産の他に、特別な注意を払う必要があるもう1つの問題である労働力。日本企業がブラジルなど南米で事業を展開する際、日本市場ほど構造化されておらず、特に技術資格のレベルに関しては、人材のトレーニングと開発に追加の投資が必要になる可能性があります。
**とりまく環境**
ブラジル、チリ、コロンビア、アルゼンチンなどの南米諸国は、現在、政治的および経済的安定のレベルに達しており、南米に事業基盤を確立することを意図している多国籍企業であるかどうかにかかわらず、国際投資家から資本を引き付けています。
たとえばブラジルは、10月に新しい大統領、州知事、国会議員を決定したため、国際資本の誘致に重点を置かなければなりません。2023年からは必ず大繁栄の時代を迎えます。
3. 日本企業へのメッセージ
日本の企業や学界と南米の企業との間の商業的関係と協力を強化できれば素晴らしいことです。私は、南米市場が日本企業の製品やサービスを消費する大きな可能性を秘めていると確信しています。
さらに、競争力のある人件費と投入コストは、生産性の向上と相まって、南米での日本の事業を確立するための非常に強固な基盤を提供することができます.南米の組織にとって、「日本のものづくり」や「おもてなし」から学ぶ機会は、きっと大きな恩恵をもたらすでしょう。
このコラムを書いたTPS改善コンサルタント
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