皆さん、こんにちは。私は、アラブ首長国連邦のアブダビに住んでいるマリアム・スライマンです。
国内外の多くの企業で、継続的カイゼンの導入やコンサルティングを行っています。
2021年1月のUAEの状況についてお伝えします。
1. UAEにおける日本

日本人は合意に重きを置き、他者を尊重し、倫理感も高く、会社に対する忠誠心が強い印象があります。

TPSやカイゼン手法は、とても良く知られていて、日本企業は工場のムダを最小限に抑えながら高品質を保証していますね。

日本はUAEの主要な貿易相手国の1つであり、日本企業300社以上と約 11,000社のブランドがUAE経済省に登録されています。これは、ADCCI(アブダビ商工会議所が主催するビジネス会議)で日本の貿易代表団が発表した数字です。
また、UAEには日本のレストランやお店、学校がたくさんあり、UAEには約4,000人の日本人が住んでいます。

日本企業についても、アラブ首長国連邦と日本の協力体制は昔から存在し、日本企業や地元企業の具体的な経済的懸念に関して、マクロ経済的な観点によるセミナーなどで、市場洞察結果等が提供されています。

また、アラブ諸国とアジア諸国の違いは文化面でも大きく、多くの調整が必要な課題となる場合があります。特に挨拶や歓迎の際には、問題となるような場面もあります。

コミュニケーション面を考慮し、日本人と対話するには、UAEと日本の双方が英語などの共通言語を使用する必要があります。あるいは、通訳が必要です。

その他にも解決策の1つとして、アラブ首長国と日本文化の違いに関する研修コースを増やし、両国間の関係強化に貢献する社会全体の意識向上を図るといいでしょう。

コロナ禍による、全世界に影響を及ぼす国際的な課題は進行中ですが、UAEは現在も、たくさんの日本人を歓迎しています。

2. コロナ禍のUAE製造業

UAEの製造業は、非石油輸出産業全体の53%を占めており、 2025年までに国内GDP の4分の1を占めると予測しています。

主な製造サブセクターは次のとおりです。
加工食品、飲料、プラスチック、ゴム。

世界的なパンデミックであるコロナ禍により、経済、商業、産業など、生活のあらゆる側面に大きな影響を与え、もちろんUAEの工場にも影響を及ぼしました。企業がテクノロジーの変化を加速させ、デジタルトランスフォーメーションを採用する機会を生み出すという新たなトレンドを生み出しました。その結果、企業や製造部門はテクノロジーとテクノロジー需要に合わせて最新化されました。

その他、UAEの製造業が直面している課題の1つは、ビジネスの継続性を確保することと、輸入ではなく輸出に取り組むことです。 ビジネスの継続には、社会の福祉と安全を確保しなければならず、工場が直面する最も重要な課題の1つであり、それを乗り越えれば将来的にグローバルな成長を可能にします。

3. 最近、人々は何に注目していますか?

アラブ首長国連邦は、UAE100周年プランの2071年までに世界最高の国になることを目指してきました。
この目標を達成するために、 UAEは将来的なニーズや要件を満たすために必要なスキルと知識を備え、劇的な変化に直面し、知識を持つ専門家や人材を引き付けるために最高の環境を整えることで、将来を担う若い世代への投資を行っています。

UAEでは、政府活動やプログラムの強化、改善、実施のために、あらゆる部門でAIと第4次産業革命の技術活用を推進するための重要な調整を行っています。

アラブ首長国連邦の経済は、競争力があり、世界でも有数の経済国であると言われています。

アラブ首長国連邦は、世界の主要経済国となるために、UAEに完全なる国民的手法を確立しました。コミュニティの発展と、幸せで結束感ある社会の実現は、 UAE100周年プラン2071にとって不可欠な要素です。

世界的パンデミックであるコロナ禍の不確実性はローカルおよびグローバルビジネスにとって、大きなチャレンジとなりました。しかし、UAE政府は、ビジネスの存続と革新のために大きな支援を行いました。
UAEの多くの企業は、開発期間を短く設定するアジャイルで先駆的な企業は、素早く変化に適応することができたといえます。

4. 日本製造業へメッセージ

UAE と日本は、70年代以降、あらゆるレベルにおいて親密な関係を結んできました。
何十年も前から日本企業は、地域的、世界的において輸出競争力が高いことから、様々な国の貿易・製造において極めて重要な役割を果たしています。
UAE はこの地域のビジネスの玄関口と考えられており、両国の協力関係は、大きな機会へ繋がると思っています。
アラブ首長国連邦は、さまざまなセクターにわたる産業投資の魅力的な環境を作ることで、目標を達成するために必要なインフラストラクチャを構築してきました。ここで、最近浮上してきた可能性とその活用方法について説明したいと思います。

– ITについて:ソフトウェア開発のオンライン PR会社を含め、新興技術の創造に関するオンラインマーケティングおよびオンラインセキュリティなど、 IT やWebにはさまざまなチャンスがあります。

– ビジネスコンサルティングサービス について:: UAE で最も有望なビジネスチャンスの 1 つは、「ビジネスコンサルティングサービス」です。もしあなたがグローバル展開の専門家でしたら、この地域には多くの起業家や新興企業が存在するため、多くのビジネスへの支援ができるかと思います。

– E ラーニングについて:UAE では、デジタル学習が増加しており、ビジネスチャンスとして、活用できると思います。

– E コマース:E コマース分野は、他の先進国ほど中東・北アフリカ地域では進んでいないため、この分野を拡大する余地は十分にあると言えます。オンラインで商品を販売しようとする企業は、 2020 年前半の店舗売上よりもオンラインでの売上が急増したことに着目するでしょう。
販売者は UAE にこの形態の会社を設立し、技術の進歩のおかげで物理的にどこからでも運営することができるのではないでしょうか。

このコラムを書いたTPS改善コンサルタント
マリアム・スライマン博士

Kaizen Training and Event Management社(UAE)社長兼共同創設者

スライマン博士はカイゼン変更管理とリーン変革イニシアチブに関して幅広い専門知識を持つリーンの専門家です。 教育と提案を通じて、カイゼンのビジョンを広めてきました。
クライアントのカイゼン活動の実践による大きな成果と個人の成長をサポートしています。プロジェクトカイゼンマネージャー、国際トレーナー、企業の特徴や個性、理念などを体系だてて提示するCIコンサルタントの認定を受けています。

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