どうも成果が上がらなかった。“
セミナーの受講者の方などから、このような声が聞かれることがよくあります。
皆さんの会社はいかがでしょうか。
自分の言葉で、自分の強い思いを社員に語ることが重要です
改善活動キックオフ会における、当時38歳の中国の某家具メーカーの女性総経理の言葉を紹介します。“6ヶ月前日本で受講したセミナーの先生に今月から当社に来ていただくことにしました。
毎月1回セミナーを開いてもらいます。
皆さんが受講しやすいように残業扱いで実施します。
当社はまだ操業して5年足らずの会社です。
近いうちに転職を考えている人もいるでしょう。
それでも社長として私は構いません。
夜食を準備し残業手当も支払います。
是非先生のセミナーを受講してださい。
日本からの先生の話を聴いて、仮に皆さんが転職することになったとしても
必ずや新天地で役に立つと私は確信しています。”
1. 社長が先頭に立って行動しましょう
国内外を問わずどこの国のどの企業にも共通する点ではないでしょうか。
社長はお金を出すだけでなく、自らが先頭に立って現場に出て、覗き込むように現場の説明に関心を抱くことが重要です。
活動に社長が毎回参加できるように予め年間スケジュールに組み込みましょう。
2. 先ず褒めましょう
皆の前で「よくやってくれた」 と感謝の気持ちを込めて褒めましょう。
褒められたら誰しもやる気が増します。褒めたあとで少し注文なり宿題を出すと良いでしょう。
「褒めて人を動かす」です。
3. 皆で一緒に考えましょう
現場観察(ムダ探し)をおこない見つけたムダを全員に発表してもらうのです。
そして納期と責任者を決めてアクションプランに落とし込みましょう。
改善後、楽に仕事ができるようになれば改善活動が楽しくなって定着していきます。
ムダがあるのは差ほど問題ではありません。
会社にとって一番厄介な問題は、現場に山積しているムダに誰一人と気付いていないことなのです。
いつもどの会社でも、「チャレンジした失敗は叱らないでください」とお願いしています。
叱ったらチャレンジしなくなってしまいます。
失敗した原因を追求し、同じ失敗を繰り返さないように、導くことが人材育成につながります。
誰しも失敗から学び成長するのではないでしょうか。
「ものづくりは人づくりから」です。
4. 脱 「やれない理由探し」
成果が出ていない会社の共通点です。
改善提案に対して、先ず口に出るのは、「やれない理由」や「やりたくない理由」を述べ始めることです。
それも超ベテラン社員の方に多いのです。
自分たちが築いてきた仕組みへの自負からでしょうが、それでは改善が進みません。
若手社員が発言しなくなってしまいます。
5. 引き出しを増やしましょう
他社との交流機会が全くないか、あってもゴルフ程度と少なく、結構 「井の中の蛙」 に陥っています。
座学や工場見学を積み重ねて、引き出しをどんどん増やしていきましょう。
お持ちの専門知識を活かしましょう!
改善のお手伝いをおこなってきた会社は
パーム椰子のプランテーション、防犯カメラ、飲料水紙パック、プラスチック、家具、時計部品メーカーと業界はさまざまです。
工場診断で訪問した際の質問は、どこでも「この業界の専門知識はありますか?」です。
専門知識は皆さんがお持ちですので心配することはないと思います。
▼人材育成のポイントはこちらから
このコラムを書いたTPS改善コンサルタント
折戸 勉(おりと つとむ)
トヨタ自動車OB 本社工場生産管理室/GPC 課長級
富士通テンOB 生産管理部/物流管理部 /GPC 部長級
収益改善(赤字からの脱却)具体的には生産性向上、品質向上、製品・部品在庫削減、物流費低減、生産リードタイム短縮、現場改善マンの人材育成など、国内外の会社で顧客の要請に応え改善成果を上げている。セミナー講座も幅広く実施。
選ばれる3つの理由 REASON
REASON 1
40ヶ国、
1,500社以上の改善実績
自社だけでは解決できない現場の問題は必ずあります。製造業が勝ち残るための改善・改革は、国や業界を問わず、改善の実践体験を通じて、人材を育成し、生産体制基盤を強化することが必要です。
REASON 2
現場が一目置き、
喜ぶコンサルティング
従来のコンサルティングでは、経営層とコンサルタントが中心になってすすめるため、現場とコンサルタントの間に距離がありました。弊社コンサルタントは、評論家的な「あら探し」ではなく「改善の種」を具体的に見出す指導により、現場の人間との隔たりのない指導をすることができます。
REASON 3
指導終了後も
継続的改善がされる
「人づくり」を強化しながら、設計から調達・製造・物流、そして生産管理と「全体の流れ」を重視し、貴社の現場の実態に合った指導を実施。現場が納得できるコンサルティング指導を行うことで、指導終了後も改善文化が継続されます。