ご質問に対する回答(TPSの物と情報の流れ図)

セミナー中に頂いた質問に対する回答

2021年3月11日、実施されたTPS道場WEBセミナー 「TPSの物と情報の流れ図」にて頂いたご質問について、こちらに回答をご紹介します。今後とも引き続きよろしくお願い致します。

▼セミナーで利用したワークシート

Q

「工程 C,D の出口に在庫が少量ある」場合、自職場・次工程の能力不足対策のための安全在庫と考えられる”という意味についてもう少し詳しくおしえてください。後工程からの引っ張り要求に、即座に反応できるようにするために、いくらか余裕を持ち合わせておく、ということでしょうか?また、 D はさておき、 C はボトルネック工程なので、バッファを持つことは、全体の流れを止めないことを考えると悪いことではないと感じましたが、いかがでしょうか。

A

山の記号は、一時置きにある物のかたまりで停滞とか溜り場の意味があります。例えば、川の流れの中で淀みとなり、物がうろうろするだけで動けない場所をイメージをしてみてください。
このような状況が日常化し問題視せず、安全在庫と勘違いしているケースがあります。

今回の研修では、適正な在庫と「山」の関係をご理解を頂ければと思っていました。

ご指摘の通り、自工程の能力がなく、現状ではバッファを持つことは必要かもしれませんが、方向性として問題点を問題と認識できる力、それを顕在化させ、解析できる力を身につけ、淀みのない整流化した工程を追い求めていくことが大切だと思っています。
▼かんばんサイクル(遅れ係数とは)
    遅れ係数 “0“ゼロ      焼き芋売りのように頼まなくても目の前に持ってきてくれる  
    遅れ係数 “1“      今頼めば次に来る時に持ってきてくれる  

Q

1日4回4回遅れの、4回遅れは、どういう意味か?

A

1-4-4とは、1日に4回、4回遅れで納入されます。(1日4便4便遅れともいいます)
遅れ係数1の場合、今頼めば次に来る時に持ってきてくれる。
※4回遅れとは、かんばん持ち帰り後4回目に納入するという意味です。
したがって、今日の一便で持ち帰ったかんばんは、明日の1便で納入されることになります。

Q

かんばんは何故ひらがなで書くのですか?

A

看板・カンバン・かんばん

漢字の看板は、サインボードで物の置き場や名前などを表示したもので、単なる表示物です。
片仮名のカンバンは、TPSのかんばんは外来語でないのでカンバンとは書きません。
TPSのかんばんは平仮名で書きます。理由は、トヨタが生み出した生産システムの総称で、トヨタ独自の大和言葉です。
工場の自律的神経であり、改革の道具です。

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