THE PROFESSIONAL

現場改善コンサルタントを目指すあなたへ

工場の現場改善コンサルタントの、技術、経験、ノウハウ、困難を乗り越える魂胆、粘り強さと情熱を後世に伝えたい。

理想としては、ある1つの技術を10年間やり続けること。
4つの技術のベースがあれば指導ができる。
Interview 川端 武司

株式会社デンソーOB 生産技術部
工場立ち上げコンサル、生産技術コンサル、原価改善コンサル、剣道教士七段。 トヨタ自動車よりトヨタ生産方式を習得し実践。工事日程と予算を計画通り進め、工場の入り口から出口までの情報・物流合理化を実現。

2016年11月27日 60歳でデンソーを退職し、12月5日に、コンサルティング会社を立ち上げました。今年で10期目となります。

私が会社立ち上げの準備を始めたのは役職定年を迎え、再び専門職として様々なプロジェクトを遂行する55歳のときです。生産技術の管理職として部下を束ねた経験と専門職としての設計の経験。現場改善の経験。どれも長く様々なことをやってきて、これまでの経験とノウハウは、独立してやっていける十分なベースでした。そして、生産技術のコンサルタントとして、独立後すぐ、中国企業とデンソーの合弁会社の技術支援を3年間に渡り遂行しました。
コロナ渦の期間など、事業としてはよくない時期ももちろんありましたが、それらを経験し乗り越えたことは、今の私の活動の大きな糧となっています。

現在は、大小様々な企業の、現場改善、工場立ち上げ、生産技術支援を、チームで取り組んでいます。デンソーOBのネットワークにより、リタイア後も自身の知見を世の中に還元したいと願う熟練技術者たちを束ね、私自身も生涯現役を貫き、あと30年、100歳まで現場で価値を創造し続ける所存です。

-工場の立ち上げコンサルとは?生産技術コンサルとは?-

工場の新規立ち上げ、増築、居抜き工場の改修などは、生産性向上のチャンスです。

工場のレイアウトや動力設備(空調配管、排水処理、電気配線など)の検討、設備に関する検討、最初にコンセプトを明確にして、ありたい姿を実現する事が、工場の立ち上げコンサル、生産技術コンサルです。設備情報を収集し、既存設備の問題点を抽出。

工場のレイアウト設計、新設備の見積もり仕様の作成など、工場立ち上げの事前検討は、半年以上有する大きなプロジェクトであり、原価改善を行う最大のチャンスです。

-コンサルタントにどうやったらなれますか?-

確かなベースがあると良いです。

確かなベースとは、ある1つの技術をできれば10年間、それをやり続けると得られるものです。
人に関する技術、生産技術、生産管理、検査技術、設計開発技術、保全技術、動力設備の技術など、技術にはいろいろな分野があります。理想としては、ある1つの技術を10年間やり続け、40年の間で、4種類のベースも持つということです。

もし、今、1つの技術しか経験がない、例えば生産技術やっていました、設計をやっていました、生産管理してました、というような方、つまり、現場改善という面では、真っ白な人は、できるだけ若いうちに現場改善の経験を積みましょう。

ベテランのコンサルタントと一緒に現場に入って、例えば設備移設の場合は電気配線はどうなっているか、エアーの配管はどうなっているか、実務を経験することが重要です。コンサルは座学だけでは身につかない。現場では必ず初めての問題が起きるので、臨機応変に対応していく経験を5年積めば、指導できるようになるでしょう。

もちろん、貴方の今までやってきたことは役に立ちます。

改善というのは効率をあげていくことですから、分野は違っていても、改善の考え方の本質は同じです。

「定年を過ぎたら何もできない。」58歳から、JITを本格的に勉強しだした。
Interview 津田 俊輔

早稲田大学理工学部卒
1973年 日立製作所入社
自動車機器事業部生産技術、海外工場立ち上げ、海外工場JIT推進を経験。
2009年 生産性向上コンサルタントとしてインドで独立
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定年後は生産性向上のコンサルタントになりたい。
私がそう決意したのは58歳。

コンサルタントになれるかどうかわからないけど、他に選択肢はない。今までの人生だって、できると思って始めたことはない、挫折の連続、だからやってみようと思った。

たまたま、日立の改善コンサルタントの通訳者として、彼にくっついて世界中の工場を同行することができた。積極的に動き回った。そして、コンサル資料を英語に翻訳する仕事はものすごい勉強になった。

2007年、60歳の時に日立インドへ出向。しかし、リーマンショックで2008年に日立を辞めざるを得なかった。

日本に帰っても仕事がない。それならばと、帰国せずインドに残り、インド人と一緒にコンサル会社を作り、生産性向上コンサルタントとしての私の人生がスタートする。

インドでのコンサルタント業は決して順調ではなく、言葉の問題、文化の問題、まったく改善は思うとおりに進まない。ただ、帰国する2024年の暮れまでの6年間で、自動車メーカー、スポーツ用品製造業、電線メーカー、自動車部品メーカー、家電メーカー、物流業など大小様々な30社ほどのコンサル経験を積むことができた。

日本に戻ってきてからも、インド企業との仕事は続く。オンラインや、インドへ赴き研修を行った。例えば、マヒンドラマヒンドラの仕事は、1週間の研修で、基礎からカンバンまでのトヨタシステムについて教える。

研修の締めで受講生へ話していることは、フォード・モーター創設者のヘンリー・フォードの本「Today and Tomorrow」 の中の言葉を解釈した内容。(国会図書館でこの本を読んで、重要なことをメモし、受講生へ伝えている。)

  • 人にケチをつけるな。どうやったらよくなるか考える
  • 失敗はもう1回やり直すチャンスだよ、次はもうちょっと考えてからやろう。
  • 大きな問題なんてないのだよ。小さな問題がたくさんあるだけだよ。
  • 賃金は経営者払っているのではない。お客様が払っているのだ。
  • 品質を保つということは誰も見ていなくてもルールを守って仕事をすることだ。
  • 仕事は楽しいものだ。でも、満足感は物事を達成しないと得られない。
  • (等々)
-60歳以降で一番大変だったことは?-

60歳になってインドに単身赴任して一年半で日系企業から離れてインドでインド人の中で働くことになったが、英語が理解できない。特にリスニングができない。自分の英語の発音が悪いので理解できないと考え、英語の本を発音記号に従って音読を繰り返した。また、英語能力向上には英作文がよいと思い、英語で本を書き、インド人に添削してもらって、インドで「It is now for you to change for development of Indian industry」 という本を出版した。

日本への帰国後、セミナー資料として小谷重徳 (元トヨタ) 「理論から手法まできちんとわかるトヨタ生産方式」、芝田稔子(元日通) 「ムダをなくして利益を生み出す在庫管理」を英訳して、海外でのセミナーに備えている。


還暦すぎてからの英語の勉強はいろいろ役に立っているので「おじさんの英語勉強法」としてまとめてみた。人に見せられるものではないが、自分の過去が詰まっているので、いつも持ち歩いている。特に野村克也の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」 失敗から人間は学べることを大切にしている。

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